アレンジをした凋叶棕（ティアオイエツォン）さんは、明るい曲からちょっぴり怖い曲など幅広いアレンジ曲を手がけています。また、「東方Project」の世界観やキャラクターを丁寧に解釈した上で織り上げられる、物語性の強い歌詞が特徴的なサークルです。 曲だけではなく、その物語の演出方法も魅力的です。アルバム自体が一つの物語となっていて、CDケースや歌詞カードなどに物語の重要なピースが隠し要素として盛り込まれています。そんなところから「聴く同人誌」なんて呼ばれることも。 そんな凋叶棕さんが、「古明地 さとり（こめいじ さとり）」というキャラクターを、彼女のテーマ曲である「少女さとり ～ 3rd eye」をアレンジして表現したのが、この「Unprivileged Access」です。 さとりは物腰の柔らかい優しい妖怪だと言われていますが、彼女の持つ「心を読む程度の能力」は非常に凶悪。「Unprivileged Access」で描かれているさとりも「誰しも一度は思うでしょう」と “優しい”言葉を囁き、相手のトラウマを引きずり出す……そんな非情な一面が表現された一曲です。
