驪駒 早鬼

くろこま さき


竹内順子

こざくら

キャラクター紹介

「驪駒 早鬼(くろこま さき)」は馬の妖怪です。泣く子も黙る地獄の獄卒・牛頭馬頭のことではなく、日本の伝承で度々登場する駿馬「黒駒」のことです。特に有名な逸話は、とある人物が数百頭の馬の中から″神馬″として見抜き、かわいがったという話ですね。 「黒駒」はとにかく足が速く、そのずば抜けた脚力から「天高く飛び上がり富士山を超えて……」と、まるで空を駆るかのような描かれ方をされます。逸話にふさわしく、早鬼も立派な翼を持ち、能力だって「比類無き脚力を持つ」というものなこともあり、漆黒の天馬(ペガサス)を自称するのも納得ですよね。 さてそんな早鬼ですが、畜生界に数ある有力組織の内「勁牙組」の組長を務めています。「勁牙組」は脚力と牙、強靱な肉体が特徴の動物霊による組織です。馬の妖怪である早鬼に牙はありませんから、数々の猛獣を凌いで頂点に立てるほどの脚力ということです。 くわえて、思い立ったら即行動、部下の考えや手柄を尊重するなど、組織の上司としては人気がある方だといいます。性格も裏表なく、正々堂々正面突破。実力主義で相性の悪い相手にも敬意を払うなど鉄火肌。リーダーとしては申し分ないカリスマを持っています。 ここまで見ると優秀な妖怪のように見えますが、早鬼率いる「勁牙組」は別組織の動物霊から「力しか取り柄のない筋肉馬鹿組織」、「生き方に何の誇りも持っていない、暴力集団」とひどい言われようです。というのも早鬼は脚力に並び比類無き「脳筋」だからです。

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